フラットローラーの取付け

90°V面と平面の組合わせ

フラットローラーは90°V面と平面の摺動面にそのまま組込めます。そのときの組合わせ例を表1に示します。

  • 注) 呼び形番末尾にV記号があるローラーの直径(Da)は無記号の同一呼び形番のものに対して1/√2倍の値です。90゜V面に組合わせるローラー径は平面のローラー径の1/√2倍となります。
    例えば平面にFT4035形(ローラー径ø4)を使用すると、V面にはFTW4030V形(ローラー径ø2.828)を組合わせます。またフラットローラーの性能は、上下転動面の接触状態によって大きく左右されます。図1のように転動面を設計することにより、フラットローラーを組付ける前にあたりが確認できます。
表1  組合わせ例
90°V面 平面
呼び形番 ローラー径Da 呼び形番 ローラー径Da
FTW 4030V 2.828 FT 4030 4
FTW 4030V 2.828 FT 4035 4
FTW 5035V 3.535 FT 5038 5
FTW 5035V 3.535 FT 5043 5
FTW 5045 5 FT 10060V 7.071
FTW 5050 5 FT 10060V 7.071
FTW 10070V 7.071 FT 10080 10

その他の組付例

浮き上がり荷重やオーバーハング荷重が作用する箇所には、図2のような組付けができます。側面からのすきま調整方法についてはクロスローラーガイドのすきま調整例をご参照ください。

フラットローラー長さの決定

フラットローラーはテーブルの移動量の1/2だけ同じ方向に移動するので、ストローク長さとフラットローラー長さは下記のように算出します。

テーブルの下に常時フラットローラーがある状態にするには、必要なストローク長さをℓSとした場合下記の関係になります。

フラットローラー長さ(ℓ)を求めるには、つぎの式で算出します。

フラットローラーの接続方法

フラットローラーを長尺に接続する必要のある場合は図4のような継ぎ金具を使用して、ベース上で接続していきます。ご注文の際には実際に使用する全長をご指定ください。FT10054形、FT10080形、FTW形は接続部品が本体に取付けられておりますので、継ぎ金具は不要です。ただしFT2010形は接続できません。

フラットローラーの案内

FT形、FT-V形の案内は図5のように行います。