総ボールタイプ高トルク形ボールスプライン

高トルク形ボールスプラインは、スプライン軸の外周に120°等配された3条の転動突起部をそれぞれ左右から挟み込むように6条の負荷ボール列が配置されています。
転動面は、ボール径に近似したR溝形状に精密研削加工されており、スプライン軸またはスプラインナットからトルクが負荷すると、6条の負荷ボール列のうちでトルク負荷方向にある3条列が均等に負荷し、回転中心が自動的に決まります。逆転した場合は、逆方向にある3条列が負荷します。
ボール列はスプラインナットの内径に組込まれたリテーナにより整列循環運動するように保持されているため、スプライン軸を抜いてもボールが脱落することはありません。